大会長挨拶

第30回 一般社団法人 日本小児口腔外科学会総会・学術大会
大会長 下山 哲夫
    埼玉医科大学総合医療センター 歯科口腔外科

 この度、第30回日本小児口腔外科学会総会・学術大会を、平成30年11月23(金)、24(土)に埼玉県・川越の地で開催させていただくことになりました。このような機会を与えていただきました本学会の理事・会員の諸先生方に、心より感謝申し上げます。多くの先生方にご参加いただけますよう、本大会のご案内をさせていただきます。

 今回の学術大会のテーマは「これからの小児治療に求められるもの ーさまざまな患者背景をふまえてー」としました。ひとえに小児治療と言いましても、その患児が抱える身体的要素や社会的背景は人それぞれで、じつに様々なケースが存在しており、それらが治療そのものにも影響を与えている可能性が考えられます。疾患の治療に傾注するのみならず、個々の患者背景をふまえて患者に寄り添い、真に患者サイドに有益となる治療を進めるためには、何が大切で、まず何をわれわれ口腔外科医が為すべきなのかということを共に考え、意見を共有することを本学術大会のコンセプトとさせていただきます。

 「さまざまな患者背景」という主題の意味合いからも、今回のシンポジウムは、治療に際して特別な配慮を要する「障害児・有病児」に焦点をあて、障害児・有病児の外科治療を行なう口腔外科医、主治医である障害者歯科専門医および周術期管理を担当する歯科麻酔医のスペシャリストの先生方を招いて、障害児・有病児における外科治療の課題について議論していただきます。特別公演には、明海大学歯学部教授、明海大学歯科医学総合研究所所長の坂上 宏先生をお招きして講演していただきます。また、日本大学歯学部 小児歯科学講座の高森一乗先生には、小児歯科におけるレーザー治療に関する講演内容を、ランチョンセミナーでお話して頂く予定です。

 開催地である川越は、城下町として栄えた江戸の面影を今に残し、「小江戸」、「蔵づくりの街」と呼ばれ大変親しまれている観光スポットです。また、「さつまいも」の生産地としても有名で、「さつまいも」を使用した郷土料理やお菓子もたくさんあります。是非、多くの先生方に風情あふれる川越の街並みや美味しい食事を楽しんでいただけたらと思います。

 本学術大会の開催にあたり、日本小児口腔外科学会理事会・事務局の協力を得ながら、私ども医局員が一丸となって学会運営に取り組んでいきたいと存じます。この学術大会が、会員各位の日常診療や研究に貢献し、多くの先生方にご満足いただけるような学術大会を目指しておりますので、ご支援ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。





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